仮想図書室(その他の知識)

2016/4/2

自分で決めた3つの分類以外で、できたらシェアしたい本たち

「傷を愛せるか」 著者:宮地尚子 大月書店 ISBN 978-4272420124

精神科医のエッセイ集。

題名にひかれて購入。私は、自分が思いどうりに人生を歩めていないこと思った時、自分を責め、
ダメだしし、ダメの理由を探して心の納得し所を探してばかりしていました。
この題をみて、「失敗」、がもし「傷」、だとしたら、それを認めていいの?と心が動いた本です。
失敗ー傷ー、も自分だと受け入れることを覚えた時、ゆっくりですが自分が変わり始めた気がします。

「地名に隠された「東京津波」」 著者:谷川彰英 ISBN978-4062727457

古地図から学ぶ水の被害

東日本大震災のあと、2011年12月に書かれた本。
何度みても言葉を失う3.11の津波の映像、最近では熊本で大変な地震がおきた。
著書によると東京都では地震災害による危険地帯を「建物倒壊危険度」と「火災危険度」で
認定してきていて、津波がくるというシュミレーションは入っていないそうだ。
東日本大震災でも巨大津波を科学的に予知できた人はいないとのこと、「もし10メートルの
巨大津波が来たら、という想定はフィクションである」と断りながらも、古地図や高低図を用いて
読み解く洪水や津波の危険度の知識は、防災について対策や準備を考えるうえで大切であると
考えさせられた本です。